カテゴリ:全体
11月11日 小山町芸術鑑賞会
3校合同交流会の後、午後は中学校芸術鑑賞会が開催されました。今年度の演目は、「ある晴れた夏の朝」という演劇でした。今回の演劇は「劇団うりんこ」によるもので、以下劇団のHP記載の内容を紹介します。
『 ぼくたちにとって「原爆」とは何だったのか?
STORY
アメリカに住む日系アメリカ人のメイは、サマースクールの一環として行われる「公開ディベート」に参加することに。テーマは「原爆の是非」。
8月の毎週土曜日、人種の違う8人の高校生が肯定派・否定派に分かれてディベートする。
各チームで原爆投下の背景を調べ上げ勝負に挑んだ彼らだが、討論を深めるにつれ、複雑に絡み合った歴史的事実を思い知る。
真実か嘘か、加害者か被害者か、人種差別、偏見、日本人が犯した過ち…etc。
戦争の裏側と平和の本質に迫り、迎えた最終ラウンド。
果たして、ディベートの終着点は…?
MESSAGE
誰もが「戦争は嫌」「平和は尊い」と言います。でも、世界中から戦争がなくなったことは未だありません。
私たちは、戦争が原因の犠牲や被害、悲惨な結末について、多くの学習機会を与えられてきました。そして、その度に心が痛くなりました。
しかし、戦争は外国での出来事で、正直自分事には感じられません。
ただ自分事に感じられないから無関係でいようとしても、戦争が起きれば生命の危険に合うのは自分です。
なぜ、人類は戦争をするのか?この問いに明解な答えは見つからないかもしれません。戦争をする原因や理由は多種多様で複雑です。
『ある晴れた夏の朝』は様々なルーツをもつ高校生たちが、なぜ戦争をするのか?と自分事で考えた過程がドラマチックにえがかれています。
「なぜ戦争をするのか?」「平和とは何か?」を私たちと一緒に脳みそがとけるほど考え抜いてほしいのです。
日本は戦後78年が過ぎました。でも、無関係ではいられない。なぜなら、世界はまだ平和から遠いのです。』
太刀山祭では、小山町平和教育派遣事業に参加した3年生が、原爆のことや広島の復興について話をしてくれましたから、生徒にとってはいろいろな知識のある演目でした。しかし、海外の多様な民族の様々な視点から捉えた「原爆」というものを知ることができたのはとても良い経験だと思います。
これからも様々な視点で物事を見て、より考えを深めていってほしいと思います。
公開日:2025年11月12日 15:00:00